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「自分らしさ」自家中毒

各種ヒーリングを受け続けて、たくさん努力してきたのに、現実が変わらない、という紳士淑女がおられるでしょう。いるはずだー!わたしもそんな淑女のひとりでした。経済状態も、人間関係も、ちっとも変わらない。結局、同じことを悩み続けている。なんでや?意識が変わると現実が変わるって、いろんなところに書いてあったから、あたし頑張ったんですぜ!?

そんな方の、「現実が変わらない」原因のひとつに、「自分らしさ」を握り続けている、ということがあるのかしらん、と思っています。というのはわたしがそうだったから。

「こんな経験をしてきた」「こんな個性のわたし」が「ヒーリングを受けてきっと変わった」。「いままでよりもずっと、自分らしさが輝くだろう…」

この、「自分らしさ」がネック。変わりたいが、あくまで、自分が思う自分の世界観の中のはなしで、自分が許せる範囲の中で、自分が苦しくない範囲の中で、自分がびっくりしない範囲の中で…

あのね、自分が思っている自分らしさ、って、かなり深く自分に根付いていると思いますよ、実際のはなし、そりゃあもう、「わたしは今自分が思う自分らしさを解放しまぁす☆」って宣言くらいじゃあ手放せないくらい。…ていうのはわたしの話なんですけど(笑)。

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実際、「自分らしさ」って、なんだって話ですよ、ええ。なんだと思いますか。ただの、ガワです、ガワ。

わたしの話をすれば、わたしは、思春期の頃に「アイデンティティの確立」とやらに失敗してるんですよね。だから、どうやったら「わたし」足り得るか、ずっと模索してきました。熱中していた絵を描くことが「わたし」を作る気がしていたし、熱中していた音楽を聴くことが、「わたし」をつくる気がしていたし、それを、仕事にも求めました。何をしていたら「わたし」なのか。○○と言えばよしだようこ、と言われたかった。そんなもの、ガワでしかないのにね。

個人が、個人として存在しているだけで、その個人らしい、それは自分でつくりあげるものでも、人に認めてもらうものでもない、ということに気がついたのは30代半ば、こだわらなくなったのもそのあたり、でも、こだわらなくなっただけでは、ちっとも「自分らしさ」を握りしめることをやめることにはなってなかったです。

でね、結局、「自分らしさ」を確立したがるのは、自己価値が低いからだって気付きました。自分のことを大好きな人は、自分が「自分らしい」とかじゃなくって、まったくの無条件で好きなんだと思うんですよ。自分がどう揺らごうが、好きなんですよね。彼らにとって、「自分らしい」かどうかなんて、ちょっとした「ついで」程度なんじゃないかしらん。

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京都のある大学の、入学式の訓示が素晴らしくてね、すっごい長いんだけどとてもいいことおっしゃってて、時間がある人は読んで欲しいんだけど、どこが一番素晴らしいかというと、学長さんが、やなぎみわさんというアーティストの「経験から学ぶことは大切です。でもそれでは小さすぎるんです。」ということばを引用して、

「自分がこれまで育んできた個性らしきものに閉じこもるな、ということです。それは大切なものだけれど、それは小さすぎるということです。」

と、説明しておられたところです。どちらも、首がもげるくらいうなずきました。

個性、「自分らしさ」は、ある方向への力強い伸びではあるけれど、それはそのまま制限にもなりそうだ…、というのが、人生も折り返しに来て、やっと、わたしが得たことです。ふへへ…

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じゃ、具体的に「自分らしさ」っていう殻を破っていくにはどうしたらいいかって話なんだけど、今日ね、たまたまツイッターに、そうそう!っていうのがあって、

こういう感じです。わあ、これいいな、って思ったときに、自分にふさわしいかどうか考えないこと。最初の感覚だけ掴んで、考えるなら、どうやったらできるかだけに。

やっぱり、行動するのが早い。そういう世界だから。動いてみる。意識だけで世界を変えてみせる人もいるだろうけど、濃厚でわかりやすい事実を掴みたいわたしは、行動するほうがいいみたい。

こういうことの繰り返しをしていくと、ほんとうに、自分らしいかどうかっていうのは、余計な情報だとわかります。ほんとにそう。

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ということで、まあこれは、思春期以降「自分らしさ自家中毒を起こし、こじらせ、ガワを作るのに必死なまま大人になった人がどれだけいるかわからないけれども、そんなわたしみたいな愛すべきあなたがですね、現実変わんねえ〜!って思った時に、こういうこともあるんじゃないですか、というおはなしでした。ふへへ…

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個性は都合のいいペルソナにあらず…